日本列島でもっとも古い地質の上にある飛騨・高山の地。ここには人間の図り知れない
不思議な力が息づいているのかもしれない。実際の生活シーンに密着した
ひとひねりの発想が生みだした「手仕事」は、そんな思いをつのらせるいい例です。
そしてこの必要なものを自分たちで作る技は、いつしか“匠の技”と呼ばれるようになりました。
まさに、それは自然とふれ親しむことで創造された文明といっても過言ではない。
いわば、飛騨・高山は母なる存在だ。しかしその大いなるエネルギーは
人間のしたたかなまでの意志とともに、文化として遥かなる現代へと継承され、
新しき作家たちの手によって、いままた、新たなる到達点をめざそうとしています。 |