素材の個性を活かしたパフォーマンスに微笑。

飛騨・高山の暮らしの知恵から誕生した技の数々は、長い歴史を経て人々に感動を届けます。生活用具として活用されてきた「竹やわら」、そして「皮革製品」等・・・。現在は実際に活用される機会は少なくなったものの、その素朴な文化を伝える品々は多くの人に広く愛されています。これもまた匠の技ならではの真価なのです。

 バンドリ
ワラを主材に、シナの木皮、麻を用いて作られた素朴な衣装。雨具として活躍していた昭和20年代当時のまま、いまなお作られ続けている。今は、装飾品として喜ばれている。
 皮革製品
江戸時代にはさかんだった匠の技をひっそりと守る皮革細工。現在も鹿や牛の革を使用し、現代感覚を具えた各種の製品が生みだされている。
 ショウケ
スズ竹を縁どりにマタタビと漆の木を使用した工芸品。かつては農家の副業として生産されていた生活の必需品だ。
(久々野町)
 一位笠・桧笠
250年前から野良仕事用に使われていたという日傘の一種。暑い日は通気性がよく、雨の日は雨を遮断する便利さが魅力。
(宮村)

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