インスピレーションが生んだ淡黄金色に感激。
時を重ねるごとに美しさが増すといわれる飛騨春慶。
技と技の偶然の出会いがもたらしたとは思えないほどの
気品と優美さのレベルは芸術品としての存在感をたたえています。
世の茶道家たちの評価が高いのにもうなづけてします。

 台付手提三段重
一枚の板の角を鋸と湯を使う丹念な技法で丸く曲げて作られた重箱。細かい作業の積み重ねに作り手の情熱が感じられる。
 批目胴張八寸
サワラ材の美しい木目を活かしつつ、秘伝の漆で心を込めて塗りあげた秀作。使い込むほど味がでてくるのも楽しい。
 丸重箱
春慶塗の製造工程として知られるすべての成形法によってていねいに作られた丸重箱。料理の味わいも上品になりそうだ。

 丸盆
曲げと批目の技術で作られた生地に透漆を施した盆。美しくかつ実用性を追求したフォルムはまさに器の原点ともいえる。
 
 
 亀甲菓子器
良質な木材を厳選し、丁寧に仕上げられた傑作。茶道の精神を受け継いだ高貴な味わいが使うほどににじみでてくる。
 盛器
料理の色合いを引き立てるようにおさえた色彩が特徴の春慶塗。繊細なラインが日本ならではの美を描きあげている。
昭和50年2月、伝統的工芸品に指定された飛騨春慶の発祥は、16世紀の初頭。宮大工の棟梁・高橋喜左衛門が献上した盆に、茶道宗和流の祖・金森宗和が漆工の成田三右衛門に漆を塗らせたことに端を発します。その工程は、ヒノキやトチなど良質の木材に木地師の手で加飾を施して木地を仕上げた後、塗師によって漆を塗付するという丹念さで命を吹き込まれています。
 コーヒーカップ
木の軽さを利用したコーヒーカップ。伝統の技が現代へと継承された作品。扱いやすいのでおもてなしに活躍させたい。
 批目丸花器
良質のヒノキ材を熱湯で柔らかくし、丹念に曲げて優雅に作りあげた花器。床の間に飾るインテリアに最適な逸品だ。
 茶托
微妙な色調に塗師の個性が伺える茶托。使い勝手を最優先したデザインがいかなる時にも心に落ち着きを届けてくれる。

〓指定年月日〓
  昭和50年2月17日(第1次指定)


〓主な製品名〓
  重箱、盆、花器、茶道具、菓子器、ほか
〓主な製造地〓
  高山市
〓伝統的な技術または技法〓
  1.下地は、大豆汁、カゼイン等を繰り返し塗付。
  2.塗漆、精製生漆を「すり漆」した後、精製透漆を塗付。
  3.木地となる挽物は、ロクロ台及びロクロガンナを用いて成形。
    板物・曲物は、「小割」、「批目起こし」、又は「手カンナによる仕上げ割り」したものを、「留付け」、「スミ丸」、若しくは「スミ切り」により、又は「コロ」等を用いて成形。
〓伝統的に使用されてきた原材料〓
  1.漆は天然漆とする。
  2.木地は、ヒノキ、サワラ、トチ、ヒバ等
    若しくは同等の材質を有する用材。

◆◆◆ 飛騨・高山 匠の技 目次 ◆◆◆