伝統美をたたえたナチュラル感に陶酔。

 紙絵馬
毎年8月9・10日に一年の息災開運を願い、松倉観音の祈祷を受けた縁起物。「福」が逃げないように玄関の壁に馬の頭を家の奥に向けて貼る。
 紙人形
派手な色使いの中に和紙特有の自然な風合いが素朴な雰囲気をかもしだす紙人形。その穏やかな表情は見る者すべての心を和ませてくれる。
遠く鎌倉時代に端を発する「山中和紙」に代表される飛騨・高山の紙の文化は、今なお、この地ならではの手作りの技を伝承。「紙人形」「飛騨一閑張」などの紙製品は美術民芸品として多くの人々に愛され続けています。
 山中和紙
厳寒の雪の中にコウゾをさらし、自然漂白してから作られる和紙は優雅で強靭。鎌倉時代から続くこの地の男たちの技だ。
(河合村)
 切り絵
奈良時代から願いを込め叶えるものとして歴史を経てきた伝承技。戦後、クラフトの分野から絵画として認められ「切り絵」と名付けられた。
 飛騨一閑張
木、竹、紙の骨組みに和紙を貼り、漆や柿しぶを塗って仕上げた篭。昔の手法をそのまま継承した丁寧な手仕事なので丈夫で使いやすい。

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